月別アーカイブ: 2020年8月

2020年優秀味覚賞受賞製品5

今年はコロナの影響が世界各国に広がりiTi(iTQi)にはどのような影響があったのか2019年の受賞製品と比較してみましょう。

 

今回は果物・野菜部門を比較してみます。

果物・野菜部門は青果以外にドライフルーツや瓶詰フルーツ、飲み物も受賞しています。

 

2019年、日本の受賞製品は6製品ですが、

2020年は1製品の受賞になります。

 

果物・野菜部門は、日本に限らずエントリーが少ない部門になります。

 

2019年は各国合わせて26製品の受賞で、

22製品が青果でした。

2020年は各国合わせて24製品の受賞、

青果は13製品に減りました。

そして、青果以外の受賞が2019年は4製品から

2020年は、11製品に増えました。

 

受賞数自体は大きな変化はないですが、製品の内容が変わったようですね。

果物・野菜部門で青果の占める割合が、

2019年約85%から2020年は約55%と減少しました。

 

去年の日本の受賞製品は、

苺やパイナップル、シイタケが受賞していました。

今年の受賞は青森県産の黒にんにく1製品のみとなりました。

各国を見ても、去年はイチゴやトマトの青果が多いですが、

今年はドライフルーツや飲み物の受賞があります。

 

青果を海外に輸送するには、規制や鮮度、品質の維持等ハードルが高くなります。

なので、他部門に比べるとエントリー自体が少なく、受賞製品が少ないのだと考えられます。

 

日本の青果は

安心できる商品で、

美味しいものが多いので、

日本の青果が輸送のハードルを乗り越え、

エントリーをすれば受賞ランクは高いものになると思っています。

 

2020年の受賞国は、受賞数が多い国から

オランダ(5製品)、

スペイン(3製品)、カナダ(3製品)、中国(3製品)、

イギリス(2製品)、タイ(2製品)、

フランス、ギリシャ、ルーマニア、キプロス、台湾、

そして、日本が1製品となります。

 

2020年、各国全24製品中3つ星は、日本を含め6製品です。

2つ星は11製品、1つ星は7製品です。

2019年は、各国全26製品中3つ星は、5製品、2つ星は15製品、1つ星は6製品です。

 

2020年1つ星の7製品中6製品が、

青果以外のものになります。

 

青果は輸送のハードルが高いとお考えの方は、

美味しい青果をドライフルーツ、フリーズドライ、瓶詰、飲み物等に加工した商品で、

エントリーをお考えになってはいかがでしょうか?

加工技術も優れている日本です。

エントリーをした後のことを考えると、ワクワクしてきます。

受賞ランク平均を底上げするのでは?と期待が高まります。

青果に関わるみなさま、美味しい製品で3つ星を狙ってみませんか?

 

個人的にはリンゴのフリーズドライ製品がとても気になります。

 

私たちは協力できることがあります。

お気軽にお問い合わせください。

 

 

申請方法が分からない方は是非ご相談ください。

iTi申請代理サービスのHPはこちら

2020年優秀味覚賞受賞製品4

2020年にiTi(iTQi)の乳製品部門で優秀味覚賞を受賞した製品を一つご紹介します。

PurNatur発酵バター

引用:株式会社カネカHP

株式会社カネカ」が輸入する「Pur Natur 発酵バター(食塩不使用)がiTiの2つ星を初受賞しました。

 

「Pur Natur 発酵バター(食塩不使用)」は、ベルギー南部アルデンヌ地方の伝統製法を継承した、2人の職人(アルチザン)のみが作ることを許されたバターだそうです。

 

ホームページで下記のように「Pur Natur 発酵バター(食塩不使用)」を紹介しています。

 

Point1

Pur Natur発酵バターは、

伝統的技術を受け継いだ2人の若き職人によってその品質は保たれています。

2人ともいない日はバター作りを行わないなど、

厳格なルールを定めています。

 

Point2

ヨーロッパで高級バターの生産に使われている伝統的な「チャーン製法」。

時間のかかる製法のため、効率はよくありませんが、味に妥協はありません。

ベネルクス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルグ3か国の総称)では、

Pur Natur社のみが採用しています。
ビューリンゲン村(ベルギー南部)の豊かな自然によって育まれた湧き水と、

職人の高い技術によって作られたバターはベルギーで愛されています。

 

Point3

Pur Natur社は、長年のパートナーである有機酪農家が

こだわりぬいて飼育した牛から摂れる有機生乳を使用して

バターを製造しています。
そのこだわりは、
・再生可能な資源を使用していること
・認められた肥料等を使用していること
・遺伝子組み換えをしていないこと
・動物福祉に配慮していること
など多岐にわたっています。
結果、Pur Natur発酵バターは、

厳格な基準で知られるEU(欧州連合)オーガニック認証も取得しています。

 

「Pur Natur 発酵バター(食塩不使用)」はベルギーから輸入しています。

Pur Natur製品はベルギー人にとって身近な製品であり、有名なブランドだそうです。

ホームページでは駐日ベルギー大使からのコメントも掲載されています。

Pur Naturのロゴは国際登録された商標になり、世界的にも認知されています。

 

株式会社カネカの乳製品事業にかける想いが、

日本国内だけにとどまらず世界に羽ばたいています。

 

ベルギーからのPur Natur製品の輸入もそうですが、

スペインの乳酸菌会社であるAB-Biotics SAの一部株式(34.8%)を取得し、

また、ABB社製品の北米(米国、カナダ)および日本での独占的製造販売に関するライセンス契約を結んでいます。

そして、Pur Natur社が持つヨーロッパの伝統的製法(チャーン製法)で、

北海道の酪農家から調達した良質な生乳で作る本格的な発酵バターも販売しています。

 

今回、iTi(iTQi)の優秀味覚賞を受賞したのはベルギーから輸入した製品です。

今後、ヨーロッパの伝統的製法(チャーン製法)と、日本の良質な原料で作られた製品の受賞もあるかもしれません。株式会社カネカの成長が楽しみですね。

 

 

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2020年優秀味覚賞受賞製品3

今年はコロナの影響が世界各国に広がりiTi(iTQi)にはどのような影響があったのか2019年の受賞製品と比較してみましょう。

 

今回は乳製品部門を比較してみます。

乳製品は牛乳やヨーグルト、チーズや卵、豆乳等が分類されています。

2019年受賞製品は9製品ですが、2020年は3製品が受賞しています。

乳製品部門は元々、日本のエントリーが少ない部門になります。

ですが、2/3の減少は影響が大きく感じます。

 

日本以外では13か国の受賞製品があります。

受賞製品が多い国から紹介いたします。

1位 ギリシャ 45製品 ← 41製品(2019年)

2位 中国 25製品 ← 18製品(2019年)

3位 スペイン 7製品 ← 3製品(2019年)

4位 オランダ 7製品 ← 12製品(2019年)

5位 イタリア 6製品 ← 5製品(2019年)

   台湾 6製品 ← 8製品(2019年)

   ルーマニア 6製品 ← 4製品(2019年)

8位 キプロス 5製品 ← 1製品(2019年)

9位 日本 3製品 ← 9製品(2019年)

10位 タイ 2製品 ← 0製品(2019年)

11位 韓国 1製品 ← 4製品(2019年)

   スイス 1製品 ← 1製品(2019年)

   トルコ 1製品 ← 8製品(2019年)

2019年には他に、12か国32製品が受賞しています。

 

比較を見ると1位のギリシャ、2位の中国、3位のスペイン、5位のイタリア、ルーマニア、8位のキプロスと受賞上位層はコロナの影響に関わらず受賞製品数を増やしています。

 

1位、ギリシャはヨーグルト製品とチーズ製品が多く受賞しています。

受賞ランクの内訳は、45製品中、3つ星は8製品、2つ星は28製品、1つ星は9製品でした。

 

2位、中国は豆乳や飲むヨーグルト、飲み物に溶かす粉等ドリンク製品が多く受賞しています。

受賞ランクの内訳は、25製品中、3つ星は2製品、2つ星は15製品、1つ星は8製品でした。

 

3位、スペインはヨーグルト製品が受賞製品の半数を占めていました。

受賞ランクの内訳は、7製品中、3つ星は1製品、2つ星は4製品、1つ星2製品でした。

 

9位、日本の受賞製品は、3製品全て2つ星です。製品種類は、チーズが2製品、バター1製品でした。

2019年受賞9製品の内訳は、3つ星は2製品、2つ星は6製品、1つ星は1製品でした。

製品の種類は、牛乳が3製品、チーズとヨーグルトが各2製品、卵が2製品です。

 

今年は、3つ星の受賞製品がありませんでしたが、去年は2製品ありました。

受賞製品9製品中、2製品ですと、日本の受賞数全体の22%が3つ星です。

1位のギリシャは、受賞製品45製品中8製品なので、3つ星割合は18%です。

2位の中国は、受賞製品25製品中2製品なので、3つ星割合は8%です。

3位のスペインは、受賞製品7製品中1製品なので、3つ星割合は14%です。

 

日本の受賞製品数が少ないので、数値として弱いですが、世界に負けていないと思っています。

美味しい製品がたくさんあります。

乳製品企業のみなさま、美味しい自社製品を世界に広めませんか?

私たちは協力できることがあります。

お気軽にお問い合わせください。

 

 

申請方法が分からない方は是非ご相談ください。

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2020年優秀味覚賞受賞製品2

2020年にiTi(iTQi)の水部門で優秀味覚賞を受賞した製品を一つご紹介します。

ふくしまの水

福島市水道局ホームページ

福島市水道局」が製造・販売する「ふくしまの水がiTiの2つ星を受賞しました。

「ふくしまの水」は水道水のおいしさを知っていただくため、福島市の水道水をペットボトルにボトリングした製品になります。

福島市制施行100周年記念と水道水の水源が阿武隈川から摺上川ダムへ変わり、水道水が「おいしくなった」ことをPRするため、平成19年3月から製造を開始したそうです。

最近、水道水や水道水源の水をペットボトルやアルミ缶に詰めて販売又はイベント等で配布している水道事業体が増えてきているようで、公益社団法人日本水道協会で調べると最初に企画販売を始めたのは愛知市で「あいちの水」が第1号で、昭和63年6月の販売開始になります。

 

「ふくしまの水」はiTi(iTQi)の他にモンドセレクションも受賞し2020年はダブル受賞となっています。モンドセレクションは他水道局も受賞している製品がありますが、iTi(iTQi)は「ふくしまの水」が初受賞です。

今回は2度目の受賞ですが、2017年には1つ星、2020年は2つ星を受賞しています。1つ星から2つ星へ受賞ランクを上げたのは水道水の安全性だけではなく美味しさも追求している水道局の努力の賜物だと思います。

 

「ふくしまの水」の特徴を福島市水道局は「超軟水」と表しています。

福島市水道局のホームページでは、

”日本の水道水の硬度は平均50mg/ℓの軟水といわれていますが、「ふくしまの水」の硬度は15~18mg/ℓで超軟水といえます。日本茶を入れる、出汁をとる等に適しています。”

と記載されています。

そして、公益社団法人日本水道協会のホームページのPRでは、

”水道水の水源である摺上川ダム周辺は、水道水源保護地域に指定されており、水源を汚染する施設がないため、水質の面で非常に恵まれています。
「ふくしまの水」は、この恵まれた環境にある水を浄水し、ペットボトルにボトリングしています。
国際的な品質評価コンテストである「モンドセレクション」には、2015年より出品し、2017・2018年と2年連続で最高金賞を受賞しました。
また、飲食品のミシュランガイドとも呼ばれている「iTQi2017」(国際味覚審査機構)では、水道水としては初となる優秀味覚賞(一つ星)を受賞しました
ミネラルウォーターに勝るとも劣らない「ふくしまの水」を是非、お試しください。”

と記載があります。

 

日本の水道水は海外からは安全でおいしい水と称されていますが、「水道水としては美味しい」の域を超え、純粋に味の評価で受賞しています。

今後、他水道局の水道水もエントリーや受賞が増えてきそうです。

水道局の皆様、美味しい水のブランド化にご協力できることがあります。

ご気軽にご相談ください。

 

美味しい日本の水道水。

日本の地域的環境や技術、国民性が現在の水道水を築き上げたのだと思いますが、全世界で安全でおいしい水が提供されるようになるといいですね。

 

申請方法が分からない方は是非ご相談ください。

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