月別アーカイブ: 2020年10月

2020年優秀味覚賞受賞製品8

2020年にiTi(iTQi)の肉・肉加工食品部門で優秀味覚賞を受賞した製品を一つご紹介します。

 

やまと豚

引用:株式会社フリーデンHP

株式会社フリーデン」が販売するやまと豚がiTiの3つ星を受賞しました。

 

2015年より6年連続3つ星受賞しています。

 

2020年は、「やまと豚」の他にも、「やまと豚骨付きハム」が3つ星受賞しています。

 

その他、お肉やベーコン等加工製品4つが、2つ星受賞しています。

 

 

株式会社フリーデンは、日本で初めて

 

多頭養豚システムを確立させた企業養豚パイオニアです。

 

1960年、曽我の家養豚株式会社を設立し、

 

施工から1年で1000頭規模に、

 

1965年には5000頭規模と成長しています。

 

ちなみに、1961年、国内の養豚農家戸数が102万9900戸で過去最高を記録し、

 

この年の豚飼養頭数は260万3590頭。

 

1戸当たりの飼養頭数はわずか2.5頭だそうです。

 

この時代に、1000頭から5000頭規模の養豚場は、

 

とてつもない偉業だったことでしょう。

 

創業人たちは、多頭繁殖事業の実現に向け、

 

養豚視察団を結成して渡米し、アメリカをモデルに、

 

1965年には清川種豚センターが設立。

 

日本で初めての多頭繁殖のチャレンジが始まりました。

 

アメリカで成功したシステムを、日本に適応させるために試行錯誤を繰り返し、

 

何とか多頭繁殖を軌道に乗せ、1969年に、日本で初めてデュロック種を輸入。

 

(1973年、アメリカで当時として世界最高値の3万ドル(当時のレートで1000万円以上)でデュロック種を競り落としました。)

 

WHDという三元交配による肉豚生産の試みを始め、日本の豚の肉質を大きく改善されたそうです。

 

そして、育種改良を繰り返し、2001年には、ブランド豚「日本の豚 やまと豚」を生み出しました。

 

ブランド肉の品質を維持するには、種付け、分娩、体調管理、衛生管理等、

 

消費者には見えない並々ならぬ日々の努力があってこそです。

 

豚は非常にデリケートな動物のため、

 

衛生状態が悪いとストレスにより病気にかかりやすく、

 

定期的な豚舎洗浄・ワクチン接種が必要になるそうです。

 

そして、交配によって肉質をコントロールし、やまと豚の品質を維持しています。

 

そうような日々の企業努力の元、「食品のミシュランガイド」と言われるiTi(iTQi)で、

 

株式会社フリーデンの「やまと豚」が、3つ星6年連続受賞しました。

 

iTi(iTQi)とは、ベルギーのブリュッセルに本部を置く国際味覚審査機構によって開催され、

ソムリエやシェフが、食品や飲料水の味を審査し、受賞ランクを認定します。

 

 

ホームページには、受賞のこと次のように記載してあります。

 

「2017年、「やまと豚」は、総合評定90.5、うち味覚評定は95.0という高得点で三ツ星を獲得。

 2015年から3年連続の受賞により、Crystal Taste Award (クリスタル味覚賞) が贈られました。

 これは、国産豚肉で初の快挙です。」

 

 

養豚場のみなさま

 

株式会社フリーデンのように、豚肉をブランド化し、世界に広めませんか?

 

知財のプロ

日本初地理的表示登録成功させた弁理士ブランド化に向けて、

 

お手伝いします。

 

 

私たちには協力できることがあります。

お気軽にお問い合わせください。

2020年優秀味覚賞受賞製品7

今年はコロナの影響が世界各国に広がりiTi(iTQi)にはどのような影響があったのか2019年の受賞製品と比較してみましょう。

 

今回は肉・肉加工食品部門を比較してみます。

生肉よりも加工食品が多いようです。

ベーコンやハム、生ハムやソーセージ、サラミ等です。

 

2019年、日本の受賞製品は19製品ですが、

2020年の受賞数は、11製品に減っています。約40%の減少です。

 

全体の受賞数で比較すると、2019年の受賞数は105製品、

2020年の受賞数は89製品と16製品の減少、約15%減っています。

 

日本の約40%受賞数の減少に比べると、全体での影響は少なく感じますね。

単純にコロナだけの影響ではないと思います。ですが、コロナの影響があったのも事実だと思います。

 

肉加工食品といえば、どちらの国をイメージされますか?

 

受賞数の多い上位5位までは下記のようになります。

 

2019年 1位 20製品 アイルランド

    2位 19製品 日本

    3位 16製品 スペイン

    4位 11製品 ギリシャ

    5位 10製品 ベルギー

 

2020年 1位 20製品 アイルランド

    2位 18製品 スペイン

    3位 11製品 日本

    4位  9製品 ギリシャ

    5位  8製品 台湾

 

ハムやソーセージなど、ヨーロッパが本場のイメージがありましたが、日本や台湾などアジアの受賞が意外に多いことに気付きました。

 

受賞ランクも負けてはいません。

 

1位のアイルランドは去年と同じ受賞数です。

アイルランドの受賞20製品は、6製品が3つ星受賞、14製品が2つ星です。

 

2020年、日本の受賞ランクは、3つ星4製品、2つ星7製品です。

 

エントリー数が少ないと受賞数を上げることができません。

 

そして、受賞ランクを上げることもできません。

 

iTiへのエントリーを迷われている方、1度試してみる価値はあると思います。

 

日本の製品が、高ランク受賞する可能性はあります。

 

その際、何製品エントリーをするのかによってブランディング効果は変わってくると想います。

 

1社で何製品かエントリーする方が多いですが、1位のアイルランド20製品は1社です。

1社で20製品の受賞は、とても多いです。

 

日本では2020年、神奈川県にある株式会社フリーデンが6製品受賞しています。

 

2019年は、株式会社フリーデンは5製品の受賞、この他に滋賀県の大吉商店株式会社が5製品受賞しています。

 

他に、日本メープルリーフフーズ株式会社が2製品の受賞、後は1社1製品の受賞です。

 

1製品エントリーするメリットもありますし、数製品エントリーするメリットもあります。

企業の方針に合った、さまざまなやり方があります。

 

どんなやり方がいいのか、困った時にはご相談ください。

知財を守る弁理士が、皆さんの製品のブランド戦略のお手伝いをします。

 

私たちは協力できることがあります。

お気軽にお問い合わせください。

 

 

申請方法が分からない方は是非ご相談ください。

iTi申請代理サービスのHPはこちら

2020年優秀味覚賞受賞製品6

2020年にiTi(iTQi)の乳製品部門で優秀味覚賞を受賞した製品を一つご紹介します。

 

青森県産黒にんにく

清水物産関東FP株式会社オンラインページ

清水物産関東FP株式会社」が販売する青森県産黒にんにくがiTiの3つ星を受賞しました。

 

黒にんにく」とは生にんにくを熟成させ、果肉が黒くなったにんにくになります。

1か月程度、一定の環境(高温、高湿)で熟成させるそうです。

 

 

にんにくは、好き嫌いの分かれる食材ですが、

臭いは苦手でも健康効果はほしいとサプリメントを摂取している方がいます。

 

「黒にんにく」を試されたことがありますか?

 

「黒にんにく」には「S-アリルシステイン」という機能性成分が多く含まれていて、

生にんにくに比べて約4倍のS-アリルシステインが含まれていると発表されています。

 

そして、元弘前大学医学部教授の佐々木甚一氏の研究結果により、

高い抗ガン作用が実証されたそうです。

 

新聞にも取り上げられ、抗ガン作用の研究の一文をご紹介します。

 

東北新聞2006年3月20日(月曜日)より

 

 佐々木教授は、マウス十匹の皮膚にがん細胞を移植。三週間にわたり、五匹に発酵黒ニンニクから抽出した成分を定期的に注射した。うち二匹が治り、三匹はがん細胞が20%ほどに減少。一方で注射しないマウスのがん細胞は二倍近くまで増えた。再実験でも、注射したマウス五匹のうち三匹が治った。

 佐々木教授によると、この ”治癒” は発酵黒ニンニクが生ニンニクに比べて硫黄化合物が三倍、ポリフェノールが五倍に増えたことなどによるという。

 

健康効果の期待が高まる研究結果ですね。

 

そして、「黒にんにく」は味でも注目を集めています。

 

協同組合青森県黒にんにく協会」では、黒にんにくの味を次のように紹介しています。

 

熟成して黒くなったにんにくは糖度が増え、まるでドライフルーツのような食感に生まれ変わります。

食べる瞬間は甘酸っぱい香りが広がり、ギョーザや焼肉を食べたあとのようなにんにく臭さはありません。

ですので、たくさんの人にご愛用いただける商品です。

 

味は生にんにくからは、想像できないくらい様変わりしているようです。

 

そのまま食べるも良しですが、料理に「黒にんにく」を利用する世界のシェフが増えているそうです。

 

世界黒にんにくサミットが、近年開かれているそうで、

第5回となる2020年は、十和田で開かれました。

 

どのようなサミットなのか興味が湧きます。

黒にんにく料理も試してみたくなります。

 

色々な可能性を秘めている黒にんにく

日本発祥の黒にんにくが世界に広がっていくのが楽しみになってきました。

 

協同組合青森県黒にんにく協会のみなさま、iTi(iTQi)味勝負をしてみませんか?

 

iTi(iTQi)とは、ベルギーのブリュッセルに本部を置く国際味覚審査機構によって開催され、

ソムリエやシェフが、食品や飲料水の味を審査し、受賞ランクを認定します。

「食品のミシュランガイド」とも言われています。

 

「食品のミシュランガイド」と言われるiTi(iTQi)で、

清水物産関東FP株式会社の「青森県産黒にんにく」が、

3つ星を受賞しました。

 

清水物産関東FP株式会社の「青森県産黒にんにく」に続き、

次に受賞する黒にんにく製品が楽しみです。

 

 

私たちには協力できることがあります。

お気軽にお問い合わせください。

 

 

申請方法が分からない方は是非ご相談ください。

iTi申請代理サービスのHPはこちら