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2021年優秀味覚賞受賞製品4

受賞ロゴ

引用:ITI(ITQI)

2021年にiTi(iTQi)の魚介部門で

優秀味覚賞を受賞した製品をご紹介します。

 

マルハニチロ株式会社」が販売する

「良品のバナメイ剥き海老」と「AQUAKINGPRO」が、

優秀味覚賞の2つ星を受賞しました。

 

マルハニチロ株式会社は、

株式会社マルハグループ本社と株式会社ニチロが経営統合した

日本の大手水産会社の一つです。

事業規模は水産会社の中でトップクラスの売上を誇っています。

 

そんなマルハニチロ株式会社のスローガンは、

世界においしいしあわせを」です。

マルハニチロ株式会社のホームページにはこのように記載しています。

 

”本当においしいものに出会ったときに、人はこころの底からしあわせだと感じる。
知らず知らずのうちに、顔いっぱいに笑顔がひろがっている。

私たちマルハニチログループは、そんな「おいしいしあわせ」を、

この地球上のすべての人々に届けたいと思っています。

ただ単に、空腹を満たすためだけの食品ではなく、

厳選された素材と心のこもった丁寧な調理・加工によって生み出される本当のおいしさ。
そして、それらが生み出す満ち足りたしあわせな世界。

マルハニチログループは食を通じて世界中にそんな「おいしいしあわせ」をお届けします。”

 

「おいしいしあわせ」 = 本当においしいもの(空腹を満たすだけの食品ではない)

 

マルハニチロ株式会社の想いが伝わってきます。

そして、その想いを客観的に証明する手段として、

今回のiTi(iTQi)優秀味覚賞の受賞は大きな役割を果たしたと思います。

 

iTi(iTQi)とは、International Taste Institute(国際味覚審査機構)の略称です。

ブリュッセル(ベルギー)に本部を置き、世界中の食品・飲料品の「味」の審査をし、

優れた製品を表彰・プロモーションしています。

審査員は、ヨーロッパで最も権威のある調理師協会および国際ソムリエ協会(ASI)に

属する一流シェフやソムリエで構成されています。

「食品のミシュランガイド」とも言われ、味の評価に特化したコンテストになります。

 

食品を扱っている企業もしくは個人も、

「美味しいものを消費者に提供したい」という想いは

マルハニチロ株式会社同様みんな持っていると思います。

マルハニチロ株式会社は、iTi(iTQi)の受賞によって、

その想いを消費者わかりやすく伝えることができます。

受賞歴は消費者にとって一番わかりやすい客観的な製品の評価です。

 

一度自分で試していれば、客観的評価は必要ないですが、

たくさんの製品の中から選ぶ際には、やはり客観的評価は重要になります。

クチコミだったり、第三者の評価機関だったり、有名人の評価だったりです。

有名人の影響は大きいですが、知名度の高い有名人ほど広告料も月何百万とかかります。

クチコミは消費者それぞれの価値観や好みがでるので、参考程度にしかなりません。

その点、第三者の評価機関は、

専門家客観的評価をするので信憑性が高いです。

 

iTi(iTQi)は、味を客観的に評価してくれます。

味の第一印象や見た目、香りや味、食感や後味の5種類を

一流シェフやソムリエが採点します。

審査方法は目隠し方式で、

ブランド名、メーカー名、生産国などの情報は審査員には与えられません。

そして、他の審査員との協議もなく沈黙のまま採点します。

審査員は、シェフ・ソムリエ協会のメンバーであり、

200人以上20カ国以上で全員外部的独立した多国籍集団になります。

海外で活躍されている日本人の方も審査員となることもあるそうです。

審査員は変わるので毎年連続受賞を果たすのは簡単なことではありません。

 

iTi(iTQi)は、単純に味だけを審査してくれるので、

中小企業や個人が大手企業より受賞ランクが上のこともあります。

大手企業より味で高評価を受けたという事実で、

消費者の購買意欲は掻き立てられます。

受賞するとiTi(iTQi)の受賞ロゴを3年間ライセンスできるので、

1度の受賞で3年間アピールすることができます。

そして、受賞ランクが高いほど購入してみたくなるのが消費者心理です。

 

「美味しいものを」と研究し続けているのは、個人も大手も一緒です。

ですが、広告にかける資金力が違います。

認知されなければ、そして他社製品との差別化がなければ

消費者が製品を購入することはありません。

1度目の購入がなければ、リピーターになることもありません。

そして、クチコミで製品が知られていくこともありません。

「美味しいものを」と自信を持って作っていると思います。

大手企業と自社製品と味の評価の違いを知りたい方は、

iTi(iTQi)を利用してみるのも良いと考えます。

単純に味の評価が知りたいとエントリーしている個人店もあります。

官能評価結果やオプションの評価報告書は、製品改良に役立ちます。

 

企業の考え方によって、ブランド戦略も違うと思いますので、

まずは、お気軽にご相談ください。

知財のプロ、弁理士事務所の私たちがブランディングのお手伝いをします。

 

申請方法が分からない方は是非ご相談ください。

iTi申請代理サービスのHPはこちら

2021年優秀味覚賞受賞製品3

2021年にiTi(iTQi)のオイル・ビネガー部門で

優秀味覚賞を受賞した製品をご紹介します。

 

 

ゆず香

引用:戸塚醸造店HP

「戸塚醸造店」が販売する「ゆず香」が、

優秀味覚賞の3つ星を受賞しました。

 

戸塚醸造店は2005年(平成17年)に開業しました。

戸塚さんの前職は銀行員です。

元銀行員だった戸塚さんのお得意先回りのひとつに米酢工場がありました。

お得意先回りでは、色々な話を聞くそうです。高齢、後継者、重労働・・・。

そこで、人手不足を補うため、米酢工場を手伝っていた戸塚さん。

そして、米酢工場の先代の米酢への想いに惹かれ転職。

2000年(平成12年)から本格的に米酢作りの指導を受け、

2005年(平成17年)先代の心、酢酸菌を譲り受け戸塚醸造店を開業したそうです。

2008年(平成20年)iTi(iTQi)で今回受賞した「ゆず香」を発売。

発売から9年、2017年(平成29年)iTi(iTQi)で2つ星受賞。

2015年~2020年まで別製品でiTi(iTQi)の2つ星受賞しています。

そして、今回3つ星を受賞しました。

 

甕仕込みの純米酢作り、

昔ながらの醸造法にこだわり、

素材にこだわり、

1年半かけてじっくり作り上げていくそうです。

現在最新の技術を駆使してつくるお酢は、

最速8時間で出来上がるそうです。

 

2017年のiTi(iTQi)2つ星受賞から、

3つ星を受賞するまでの道のりは簡単なものではなかったと思います。

配合比を変えて味の調整をしているわけではないので、

風味を変えていくのは、難しいと思います。

戸塚醸造店は毎年改良を続け、ポイントを少しずつ上げてきたそうです。

それも、iTi(iTQi)の官能評価があったからこそだと思います。

 

官能評価結果では、味の第一印象や見た目、香りや味、食感や後味を評価してくれます。

オプションにはなりますが、

評価報告書では、製品のテイスティングしてのコメントや提案をしてもらえます。

後、製品の気になる問いへも3つまで返答してもらうことができます。

シェフとソムリエのコンクールやミシュランガイドやゴ・エ・ミヨなどの有名な機関で認められている審査員たちの評価を知る機会は滅多にありません。

世界で認められているシェフやソムリエの評価を製品改良に活かし、

製品の質を上げ受賞ランクも上げた戸塚醸造店。

結果、製品や店名の認知度も上げています。

認知されれば、自然に売上も上がっていきます。

受賞歴がある製品は、信頼度が高く贈答品にも選ばれます。

付加価値を付けられるので、値下げの価格戦争に巻き込まれることも防ぐことができます。

他製品との差別化付加価値がその製品のブランド力に繋がります。

 

企業の考え方によって、ブランド戦略も違うと思いますので、

まずは、お気軽にご相談ください。

知財のプロ、弁理士事務所の私たちがブランディングのお手伝いをします。

 

申請方法が分からない方は是非ご相談ください。

iTi申請代理サービスのHPはこちら