月別アーカイブ: 2021年5月

2021年優秀味覚賞受賞製品7

受賞歴は2021年にiTi(iTQi)のコーヒー部門で

優秀味覚賞を受賞した製品の背景を見てみましょう。

 

プレミアムスペシャルブレンド(粉)

引用:iTi(iTQi)ホームぺージ

今回、事例としてご紹介するのは、「キーコーヒー株式会社」です。

 

キーコーヒー株式会社と言えば、コーヒー業界の大手であり、1920年創業100年以上続く老舗です。

社名やロゴマークを目にすることもあり、名前を知ってる人が大半だと思います。

 

キーコーヒー株式会社は、1920年に木村商店で創業。

1928年に、木村コーヒー店と商号を改め、キー(鍵)のロゴを制定。

1952年に法人化し、1989年にキーコーヒー株式会社と改め、ブランドロゴを制定。

そして、1996年に東証2部上場、1997年に東証1部に上場しています。

 

 

トアルコトラジャ(豆)

引用:iTi(iTQi)ホームページ

そんなキーコーヒー株式会社は、

2021年iTi(iTQi)のコーヒー部門で5製品優秀味覚賞を受賞しています。

キーコーヒー株式会社は「PREMIUMスペシャルブレンド」と「トアルコトラジャ」は豆と粉、両方受賞しています。

「PREMIUMスペシャルブレンド」は粉が三つ星、豆が二つ星。

「トアルコトラジャ」は豆が三つ星、粉が二つ星です。

そして、「DRIPONスペシャルブレンド」が二つ星を受賞しています。

同じコーヒーでも豆と粉では評価が違うところが興味深いです。

この評価をどのように捉えるかそれぞれだと思いますが、日本のコーヒーが高く評価されたこと誇らしく思います。

 

 

DRIPONスペシャルブレンド

引用:キーコーヒー株式会社ホームページ

最近のコーヒー事情ですが、日本のコーヒーの需要が世界で高まっています。

コロナ禍の影響もあり、カフェやレストランに行くことが難しくなり、お家や職場で美味しいコーヒーを求める人々が急増しているのも理由の一つです。

ブラジルやベトナムで栽培された生豆を輸入し、日本で焙煎、ブレンド、加工して海外へ輸出する。

現在は、韓国や台湾、ロシアとアジア圏が多いですが、全世界に日本のコーヒーを飲んでもらいたいですね。

コーヒーの淹れ方も様々ですが、手軽に楽しめる缶コーヒーインスタントコーヒーも美味しいものが多いです。

 

 

海外では缶コーヒーインスタントコーヒーiTi(iTQi)受賞があります。

日本では過去3年間、缶コーヒーやインスタントコーヒーのiTi(iTQi)受賞はないですが、どのような評価を受けるのか気になります。

ちなみに、iTi(iTQi)のコーヒー部門の三ツ星受賞は、2019年から3年間で126製品あります。

イタリアと日本で8製品、スペインで6製品、ドイツで3製品、スイスとコロンビアが2製品、クロアチアとカナダとマレーシアは1製品あります。

iTi(iTQi)受賞で日本のコーヒーの美味しさを知ってもらい、販路をアジア圏のみならず全世界に広げるキッカケにしましょう。

 

参考までに、一般社団法人全日本コーヒー協会の2019年世界の一人当たりコーヒー消費量ランキングを紹介します。

1位ノルウェー、2位スイス、3位ブラジル、4位EU、5位アメリカ合衆国となっています。

この国々に販路を広げる手段として、iTi(iTQi)受賞を視野にいれてみませんか?

 

企業の考え方によって、ブランド戦略も違うと思いますので、

まずは、お気軽にご相談ください。

知財のプロ、弁理士事務所の私たちがブランディングのお手伝いをします。

 

申請方法が分からない方は是非ご相談ください。

iTi申請代理サービスのHPはこちら

2021年優秀味覚賞受賞製品6

iTi(iTQi)のスープ・だし部門で

優秀味覚賞を受賞した製品をご紹介します。

 

トムヤンクン

引用:iTi(iTQi)ホームページ

鶏エキス

引用:iTi(iTQi)ホームページ

今回紹介する受賞製品は、海外の製品です。

 

2021年は、2製品、

タイのトムヤンクンが一つ星、

台湾の鶏エキスも一つ星を受賞しています。

 

2020年は、6製品、

オランダとスペインが一つ星を1製品、

台湾が一つ星を3製品、中国が二つ星を1製品受賞しています。

 

2019年は、6製品、

台湾は一つ星を2製品、クロアチアが一つ星を1製品、タイが二つ星を1製品、

スペインが三ツ星を1製品と二つ星を2製品受賞しています。

 

スープ・だし部門はエントリー数が少ない部門になります。

3年間合わせても受賞数は、14製品にとどまります。

そして、14製品中、三つ星が1製品、二つ星が2製品、一つ星が11製品と

受賞ランクも低めの傾向があり厳しい部門となっております。

過去3年間で三つ星を受賞したのは、

スペインの「AMETLLER ORIGEN」という食料品チェーン店の「エンドウクリーム」だけです。

スープの他、ソースとしても使えそうです。

 

3年間で日本の受賞製品は一つもありません。

エントリー自体がないのかもしれませんが、残念に感じます。

昨今、海外での日本食ブームは広がっています。

日本食の良さは、ヘルシーで体に優しく美味しいところです。

だしで風味良く塩分を控え、健康を損ないません。

濃厚でクリーミーなスープも美味しく、世界に浸透しているように、

日本のだしを利用したスープの美味しさも世界に広がっていってほしいですね。

 

受賞ロゴ

引用:iTi(iTQi)ホームページ

iTi(iTQi)で受賞した製品は、海外の人々の目にも入ります。

iTi(iTQi)のホームページを通して、受賞企業と連絡を取ることができます。

 

海外で、日本食を扱いたいと思っている人にとって、

iTi(iTQi)は一つの目安になります。

製品がいくら美味しくても、海外の人々に受け入れられる味でなければ、

海外に販路を広げることはできません。

iTi(iTQi)で受賞するということは、

海外の人々にも受け入れられる味であることの証明になります。

iTi(iTQi)の審査員には、日本人の方も若干いますが、ほぼ海外の方です。

 

スープやだしなど日本の味を世界に広めていきませんか?

シェフ・ソムリエ協会のメンバーである、

海外のシェフやソムリエが製品の味を点数化してくれます。

そして、官能評価結果で知ることができます。

それを元に、海外の人々に通用する味に改良していくことができるのです。

日本の人口増加は、なかなか改善できるものではありません。

販路を日本のみならず、世界へも広げる一歩として、iTi(iTQi)を利用することができます。

 

企業の考え方によって、ブランド戦略も違うと思いますので、

まずは、お気軽にご相談ください。

知財のプロ、弁理士事務所の私たちがブランディングのお手伝いをします。

 

申請方法が分からない方は是非ご相談ください。

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2021年優秀味覚賞受賞製品5

受賞歴は2021年にiTi(iTQi)のアイス部門で

優秀味覚賞を受賞した製品のブランド戦略を見てみましょう。

 

MOWバニラ味

引用:森永乳業株式会社HP

森永乳業株式会社」が販売する「MOW」が、

優秀味覚賞の3つ星を受賞しました。

今回受賞したのは、バニラ、エチアピアモカコーヒー、宇治抹茶味の3製品です。

3製品とも3つ星とは味の安定性を感じます。

 

さて、製品に興味を持ってもらうにはどうしたら良いでしょうか。

 

現在、様々な販促ツールがあります。

チラシやDM、新聞広告や雑誌広告、フリーペーパーやのぼり、テレビやラジオの他、

ホームページやメールマガジン、最近ではSNSも販促ツールとして注目されています。

まずは、消費者の目に留まらなければ興味をもってもらえません。

 

目に留まったら、次は、消費者の興味を惹きつけたいですね。

興味がなければ手に取ってもらうことはできません。

興味がない消費者に興味を持ってもらう方法はあるでしょうか。

 

引用:森永乳業株式会社

では、森永乳業株式会社が、

どのように消費者の興味を惹きつけているのか

ホームページを見てみましょう。

 

1917年(大正6年)に日本煉乳株式会社設立し、

1949年(昭和24年)に森永乳業株式会社を設立しています。

そこから2017年(平成29年)に森永乳業株式会社 創業100周年を迎えました。

 

「継続は力なり」

継続することで得られる信用安心感があります。

継続することで認知され、知名度が上がっていきます。

森永乳業株式会社の名前を知らない日本人はいないと思います。

「MOW」は販売開始から18年になります。

アイスを食べる人であれば、「MOW」を知っていることでしょう。

それだけ、継続は強いブランド力になります。

 

森永乳業株式会社の商品紹介ページも見てみましょう。

 

画像が見やすく並んでいます。

文字は補足程度で画像だけで製品を探せるのは楽です。

製品ページでは、製品の説明もわかりやすく書いてあります。

一つ製品に興味が湧けば、他の味や他ブランドへも興味が湧いていきます。

興味が湧くよう画像にこだわるのも大切です。

文字での説明より、画像での情報は一瞬で伝わりやすいです。

だからこそ、インスタグラムが人気なのでしょう。

 

アレンジレシピ

引用:森永乳業株式会社

「MOW」のブランドページに入ると、

iTi(iTQi)の3つ星受賞が一瞬にして目に入りました。

その下に、フレーバーの全種類の画像が並び、

またその下には、「MOW」のアレンジレシピの画像が並んでいます。

美味しそうな画像のオンパレードです。

森永乳業株式会社は、視覚に訴えかけるのが上手です。

 

参考として、『産業教育機器システム便覧』(教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972)

に「五感による知覚の割合」が掲載されています。
そこには、「味覚1.0%、触覚 1.5%、臭覚 3.5%、聴覚 11.0%、視覚 83.0%」と記されています。

 

視覚での情報は一瞬です。

森永乳業株式会社のように一瞬で製品の魅力伝えられると、

興味のなかった消費者も手に取ってみたくなります。

 

・iTi(iTQi)の3つ星受賞のロゴ

・全フレーバーの写真

・製品のアレンジレシピ写真

 

この3つで「MOW」に興味が湧きました。

消費者を魅了する工夫がされていると感じます。

リピーターも楽しめるよう可能性が膨らむ商品紹介ページです。

美味しそう→食べたい→食べ比べしたい→アレンジレシピやってみたい→自分アレンジの開発

消費者に製品のイメージが伝わりやすくすることは、とても大事です。

素材や味にこだわっただけでは、消費者が製品に興味を持つことはありません。

消費者が興味を持つ瞬間は、製品の特長や良さが伝わった時です。

こだわった製品であればあるほど、たくさんの特徴や魅力があることでしょう。

ですが、絞り込んでシンプルに伝えましょう。

情報が多すぎても伝わりません。

消費者に伝わりやすいことが大前提です。

あなたの製品の魅力や特徴は何でしょうか?

「MOW」のように美味しさを伝えるなら、

iTi(iTQi)のような味の品評会の受賞も良いと思います。

素材や品質、安全を伝えるなら認証制度を利用し、伝えるのも良いと考えます。

あなたの製品に対する想いを伝えるのも良いと思います。

 

大事なのは、わかりやすく伝えるためにはどうしたら良いのか?

ここを考えてみましょう。

 

企業の考え方によって、ブランド戦略も違うと思いますので、

まずは、お気軽にご相談ください。

知財のプロ、弁理士事務所の私たちがブランディングのお手伝いをします。

 

申請方法が分からない方は是非ご相談ください。

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