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2021年優秀味覚賞受賞製品11

iTi(iTQi)の受賞製品の変化を見てみましょう。

コロナ禍前の2019年から渦中の2021年の3年間で比較してみたいと思います。

コロナの影響があり、2020年は通常募集の他、秋にもエントリー募集をしました。

2021年の受賞製品は、2020年秋エントリー分と2021年春エントリー分になります。

 

今回比較するのは、ソース類・調味料・スパイス部門です。

 

受賞企業の推移は、

2019年13企業 → 2020年9企業 → 2021年6企業

コロナの影響もあり受賞企業数が約半数に減少しました。

様々な理由からエントリーを控える企業が増えたと考えられます。

 

受賞数の推移は、

2019年19製品 → 2020年13製品 → 2021年10製品

エントリーする製品数を減らす企業、エントリーを控える企業の影響と考えられます。

 

受賞ランクの推移は、

2019年      2020年                      2021年

3つ星 3製品   →   3つ星 2製品  →    3つ星1製品

2つ星12製品  → 2つ星10製品  →  2つ星5製品

1つ星 4製品  →   1つ星 1製品    →    1つ星4製品

エントリー数が減った影響で受賞数の変化が見られます。

連続受賞製品でランクを下げた製品は1つです。

ランクを上げた製品はありませんでした。

2021年は1つ星の割合が半数近くなりました。

2021年はソース・調味料・スパイス部門の全受賞110製品あります。

そのうち3つ星は24製品でした。約20%の確率です。

日本は受賞10製品中、3つ星は1製品なので10%の確率です。

ソース・調味料・スパイス部門で3つ星を受賞するのは少しハードルが高そうです。

参考までにこの部門で3つ星受賞が一番多い国は、2021年は台湾の6製品でした。

 

一社での受賞数の推移は、

2019年、1製品受賞9社、2製品受賞2社、3製品受賞2

2020年、1製品受賞6社、2製品受賞2社、3製品受賞1

2021年、1製品受賞4社、2製品受賞1社、4製品受賞1

ソース類・調味料部門は、1社で複製品エントリーする企業もありますが、

1社1製品のエントリーが多いようです。

 

ソース類・調味料・スパイス部門の製品内容の変化はどうでしょうか。

製品内容に大きな変化は見られませんが、柚子胡椒などの嗜好性の高い調味料の受賞は減り、醤油やカレールーなど料理に必需性が高いものの受賞が目立っています。

 

有機しょうゆ

引用:iTi(iTQi)のHP

2019年、受賞19製品中

マスタード・マヨネーズ・わさび・ふりかけ・柚子胡椒・ソースが1製品ずつ、ぽん酢・みりんが各2製品ずつ受賞しています。

醤油(ゆず醤油含む)・たれ(みそだれ・焼き肉のたれ)・ルー(カレー・シチュー)は各3製品ずつ受賞しています。

 

2020年、受賞13製品中

ソースは1製品。

ぽん酢・みりん・醤油(ゆず醤油含む)は各2製品。

ルー(カレー・シチュー)は3製品の受賞は、

 

2021年、受賞10製品中

醤油(有機醤油・ゆず醤油・かき醬油)3製品、ルー4製品、マヨネーズ・ぽん酢・ソース各1製品でした。

 

2021年まで3年受賞している製品は7製品ありました。

ソースや調味料、スパイスは、食材の美味しさを引き立てる脇役なので、

美味しさのアピール(iTi連続受賞)をしても、費用対効果は薄いと考える企業が多いのかもしれません。

何を目的にどんな戦略を立てていくか企業の考え方によって様々だと思います。

瓶詰めトマトソース

引用:iTi(iTQi)のHP

ですが、一消費者として日本のレトルト食品が大好きなので、レトルト食品業界の方ぜひエントリーしてほしいと思っています。

紙パック詰めトマトソース

引用:iTi(iTQi)のHP

日本のパスタソースドレッシングは、そのままでも調味料としてアレンジしても美味しいですね。

完成された味なので、手軽でとても重宝しています。

 

iTi(iTQi)へのエントリーには、費用がかかります。

自社でエントリーするには、時間と手間もかかります。

企業の考え方によって、エントリーの仕方も変わると思いますので、

まずは、お気軽にご相談ください。

知財のプロ、弁理士事務所の私たちがブランディングのお手伝いをします。

 

iTi申請代理サービスのHPはこちら

2021年優秀味覚賞受賞製品10

受賞歴は2021年にiTi(iTQi)の優秀味覚賞を受賞した製品の背景を見てみましょう。

 

パッションフルーツジャム

引用:株式会社川平ファームHP

「株式会社川平ファーム」のパッションフルーツジャムとパッションフルーツドリンクが三ツ星を受賞しました。

 

株式会社川平ファームは、1990年創業。

家族で沖縄県石垣島に移住をしたことから始まります。

集落に販売所をオープンし、1996年にはホテルや石垣市街地にも本格的に販売を始めました。

沖縄物産展のイベントにも出店と販路拡大をしていきました。

2005年には、海外に農園を設立し、2012年に株式会社を設立しました。

株式会社川平ファームは、個人から会社設立まで22年の年月をかけて規模拡大していきました。

受賞メダル

そんな株式会社川平ファームは、2017年に初めてiTi(iTQi)にエントリーしました。

それは味に対して自己満足ではなく、他社機関の客観的評価を知りたかったからです。

こだわりにこだわり抜いて作った製品です。

ですが、自己満足にすぎないのか疑問に感じたのかもしれません。

もしかしたら、お客様の「美味しい」を聞いても信じられず、もっと高みを目指したいと思ったのかもしれません。

パッションフルーツドリンク

引用:株式会社川平ファームHP

そこで、選んだのが食のミシュランと言われるiTi(iTQi)です。

世界有数の味の専門家であるシェフ・ソムリエ協会所属の審査員が下す味の客観的評価。

2017年の初受賞から毎年受賞しています。

評価も高く初受賞から三ツ星でした。

これは、株式会社川平ファームにとって思ってもみない高評価だったそうです。

星一つでも取れたらと思ってのエントリーだったので、嬉しい驚きだったに違いありません。

 

農産物は気象条件などによって熟成度に変化があります。

なので、株式会社川平ファームのように受賞ランクを下げずに連続受賞は難しいと想像します。

ですが、そんな状況でも三ツ星を受賞し、連続受賞で授与されるプレステージ賞も受賞しています。

受賞すると、審査結果は5つの官能基準から評価され、結果表をもらえます。

5つの官能基準とは、第一印象、見た目、香り、味、食感(後味)になります。

この5つのスコアが数値化され、客観的にどこが弱い部分なのか、もしくは製品の強みはどこかがわかります。

結果表の他に、優秀味覚賞認定書とメダル、マーケティング素材(ラベルや卓上旗、ロゴシール等)、デジタル素材にもアクセスできます。

結果表はデータでのお渡しになります。英語での表記になっておりますので、こちらからお問い合わせの方に限り、翻訳サービスを行います。

ご希望の方はお気軽にお声かけください。

 

今は良い製品が溢れています。

飽和状態の中、自社製品をブランド化するためにどのようにしていくのか悩まれる方も多いと思います。

まずは、お気軽にご相談ください。

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